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12/19(月)ブラコンご来場のお礼
月曜日(12/19)の午前中(11時開演)にもかかわらず、多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。来年2012年のコンサートも企画中です。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!(カノン工房より) 詳細は→ http://www.atelier-canon.jp/lisa_oshima/ カテゴリ
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2012年 01月 24日
先週からリハーサルが始まっていた「リゴレット」も明日がドレスリハーサル。マノンの様にリハーサルが多すぎてだらけてしまう事もなく、ちょうど良い緊張感で本番に臨めそうです。
リゴレットと言えば、途中で出てくる誰もが知っている有名なメロディ。最近も流れているかはわかりませんが、昔からハムのCMで必ず使われていたあのメロディ。弾くたびに少し恥ずかしい気分になりながらも、なぜか楽しくなります。ハムのCMでなぜあの曲が使われるのはわかりませんが、フランスでも未だにハムのCMになるとあのメロディが流れてきます。なので、みんなもそのメロディを弾く時は気分が高揚し、あちこちから「jambon,jambon(ハム)」という声が聞こえます。 演出はいつもと変わり映えありません。ただテノールはずっと風邪を引きながらも頑張っていましたが今日になってダウン。明日の出演も危ぶまれます。ソプラノは元気そうなのに、何故かリハーサルでは毎回フルで歌わず、高い音の所は1オクターブ下で歌っていたりと、未だにちゃんと歌ったのを聞いたことがありません。本番のお楽しみにしてもちょっと気になります。 また本来は舞台裏で演奏するバンダが弾く個所であるのに、練習にいきなり現れた支配人の「音量が足りない」の一言で、急遽各弦楽器4人ずつがピットの中でその個所を弾くことになってしまいました。人数の関係で弾くことが決定してしまった私。しかも早く難しいパッセージを呑気に聴いている同僚の前で必死な形相で弾かねばならず、まるで罰ゲームの様です。 2012年 01月 16日
10回もあるマノンの公演、うんざりなりそうだった所へ朗報が…。オーケストラの音がうるさいので編成を少なくするという事が決まり、順番で何回か弾かなくて良いことになりました。
そのお陰でドレスリハーサルも客席から堪能。思わぬプレゼントに嬉しくなってしまいました。 クラシカルなドレスとパンクの衣装が混在する不思議な設定な上に、ローラスケートを履いたドレス姿のご婦人達が教会の中を走り回ったりと、全く意味のわからない舞台ですが、音楽的にも同じことの繰り返しで退屈になりがちなこの演目を、細部に至るまで笑いを取って工夫を凝らし、飽きさせない努力をしている演出のように思えます。途中で出てくるファッションショーの場面では、実際にも雑誌などで活躍している本物のモデル(男女とも)が出てくるために、目の保養にもなります。 所が客席の反応はいまいち。かなりのブーが演出に対して出ていました。 それなのに、歌手に対してはなぜこんなにも寛容なのでしょう?? 練習からずっと調子の悪い主役二人は、本番になってからも全くよくならず、ナタリーに至っては本当にひどい出来です。彼女の声域からすると相当に低くて、レパートリーから大きく外れてそうなこの曲。歌っていてもまるでピンとこない上に、ひどいかすれ声。昨日はかすれて声が出なくなり、空白の時間があったほど。オケのメンバーはしらけまくりで、怒りの声が上がっています。 勿論のどの手術を何度もし、調子が悪いのは誰もが知っています。しかしこれだけ無茶なスケジュールをこなし休養もとらなければ、自分の首を絞める結果となってしまうのでは…。なんだか役のマノンよりも実際のナタリーの方が哀れな気がしてきました。 テノールの方は響いた綺麗な声とは程遠く、何か首を絞められているような詰まった声。このオペラの中で最もきれいなサンシュルピスでのアリアも、何かせかせかして余裕がなく、感動も何もないまま通り過ぎてしまっています。 それなのに、二人のファンはそこで歌ってくれるだけでありがたいのか、ブラボーの嵐。何か割り切れない気持ちになってしまいます。 ![]() 2012年 01月 13日
昨日から始まったパリのセール。
政府で決められているため、全ての店がこの日からセールをスタートします。とは言えここ最近の不景気の影響か、年2回の大きなセール以外でも春や秋を含め年柄年中セールをやっている感があります。ヴィトン以外の全てのブランドが半額にもなるセールは、世界中から人が集まり初日はどこのお店も外で多くの人が並んでいるという状態が常でした。しかし最近はひっそりとし、並んでいるのは中国人か中東の人。周りのフランス人達は、値がさらに大幅に下がる2週間後位を目指して行くという声が圧倒的です。 私はと言えば、昔は買いもしないのに冷やかしに行くのが好きでしたが、今はそんな気力もなくなり…。飽きてしまったのか年なのか…。 ただ、欲しいなと思っていたブーツはゲットしました。と言ってもセールではありませんでしたが…。 日本では流行っている(?)MBTというブランド。デザイン性は全くありませんが、姿勢矯正になる特別なソールの形、それで歩くと普段使わない筋力も使い、筋力強化にもなるしダイエットにもなると言う魔法の様な靴です。 パリでは3店舗しかなく、街で履いている人も見かけたことなし。お店の人もフランス人はあまり健康に関心を持たないしデザイン性ばかりを重視するので、顧客は健康に敏感な日本人が多いと言っていました。 履いて歩くと、確かにあたりが柔らかく、カーブされている踵が踏み出す足の反動となりぐっと前に進む為に、相当早いスピードで楽に歩けます。健康おたくのツェートマイヤーの歩く速度が異常に速かったのは愛用していたこの靴のせいだったのか…と今更ながらに思い起こされました。 音楽家はやはり健康に気を使う人も多いので、他にもバレンボイムがこの靴を履いてスカラ座のリハーサルに来ていたなんて言う記事が、MBT通信に載っていたり…。 願わくば、もう少し見てくれの良い靴になってくれたら良いのですが…。 2012年 01月 07日
遅ればせながら、
あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。 年末から持ち越されている「マノン」の練習の為に、全く新年と言う感じがしません…。 新しいプロダクションとなる今回のマノンは、「The Paris」と言う感じで、グレーの鈍い色を基調とした舞台です。 指揮者はピド。明るいイタリア人で、デセイともたびたび共演しています。とにかくオケに対しても舞台に対してもおべっか遣いにたけていて、そこまで気を遣わなくても…と思わせるほどです。 今回新プロダクションの為か、あまりに多いリハーサル数。きっと1回位はキャンセルされる筈と思いきや、しつこいほど止めて繰り返し練習させられています。口で言わなくても手で示されればわかるような強弱もいちいち止めて繰り返させられたり、細部に妙なこだわりを見せたり…。 私達オーケストラよりも歌手との方が長い時間リハーサルしているためか、特に主役二人は明らかにげんなりし、機嫌が悪く、指揮者にたてつく始末。デセイはただでさえ調子が悪くて不機嫌なのに、どうでもいいようなことを注意され怒り心頭。「こんなに大きなオペラの中のそんな小さなこと誰も聴いてないわ」との声に「でもここはとっても素敵な場面だから僕はそうやって欲しい、君は本当に素晴らしいし、素敵だよ、ナタリー」といかにもイタリア男が言いそうな言葉を返す指揮者。 この先どのような展開に発展するかと思いきや、大人な二人の主役は納得はしないまでも一応要求は受け入れるのでした。まあ本番になってしまえば歌ってしまった者勝ち。 そんな不機嫌なメインキャストと違い、2回だけ予定されているダブルキャストのサブの方は、いたって健康的。しかもテノールは体格が大きいためか声も張りがありメインの方より声量もあります。メインが調子悪いのならこっちでずっとやればいいのでは、なんていう声もちらほら聞こえます。 長かった練習も終わり、やっと今日から通し稽古。オケの機嫌を取り戻したいのか、今日の休み時間は指揮者主催のパーティーがありますなんて言うメールが届きました…。 2011年 12月 31日
今年もあと1日となりました。
クリスマスの後パリに戻りましたが、それからは1日中仕事の日々。ずっと続いていたシンデレラの公演に加え、1月から始まるオペラ「マノン」の練習も始まっています。 家族と過ごすクリスマスが終わるとイベント終了と言うヨーロッパですが、普通の会社などは年が明けるまでバカンスと言う所が多く、街も観光客ばかりのようです。ただ私達は普段と変わらないハードなスケジュールが続いているために、年末と言う感じがまるでなくすでに年が明けてしまっている感があります。一応今晩のシンデレラで仕事納めですが、3日からは1日中また仕事が続きます…。 それにしてもバカンスの終わった同僚達は、スキーへ行っていた人は満面の笑顔。そして実家へ戻って家族と過ごしていた人はストレスフルな日々だった。家族にも気を使い小言も言われ、この時期は本当に嫌だと言う人がかなり多く、どこの国も似たようなものだと可笑しくなりました。 1月からの「マノン」は、ナタリー・デセイが歌います。すでに練習にもやってきましたが、歌うのもかなりセーブしていて調子が良くなさそうな上に、かなり咳き込んでいる様子。キャンセルなんて言う事がなければ良いのですが…。 今日の最後のシンデレラの公演はオーレリー・デュポンが踊ります。あまりに華やかで美しい顔立ちなので、シンデレラのミゼラブルなイメージからはほど遠く、かなり違和感があるのですが…。ただ華やかに終わるにはふさわしい人選です。 今年1年、本当に大変な年だったと思います。来年は少しでも平穏な時が過ごせることを願わずにはいられません。 皆様お身体にお気をつけて良いお年をお迎えくださいませ。 そして来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 2011年 12月 23日
19日のブランチコンサート、師走の月曜日の朝という悪条件にもかかわらず、沢山の方にいらして頂きまして本当にどうも有り難うございました。
昔は朝型人間だった筈なのに、オペラに入り夜がどんどん長くなり活動しなければならないと言う生活が続くにつれ、自然と朝は体力をストックする時間となってしまいました。そのため今回のコンサートも、11時と言う時間に自分のピークを持ってこられるかという不安でいっぱいでした。指ならしに1時間近く要する上、リハーサル、移動などの時間を考えると・・・。 しかし何とか無事に楽しく終える事ができ、ホッと致しております。 自分の中ではかなり軽めと思われた今回のプログラムも、ブランチとしては重い、長いと言った意見もあり、やはり人の思うことは十人十色と言う事を改めて思い知らされもしました。 明後日パリへ戻り、直ぐに仕事が始まります。 皆様くれぐれもご自愛なさり、素敵なクリスマスをお迎え下さい。 2011年 12月 04日
バレエ「シンデレラ」の公演が続いています。
他のバレエ曲とは違い、プロコフィエフが作曲したこの曲は特に難しく、何度弾いても本番前に真剣に見直し練習をしなければ悲惨な結果になってしまいます。何せ音の跳躍が多く、一か八かの勝負の様な所が多々あるからです。しかしプロコフィエフは場面描写の本当に天才だなと感じさせるほど、音楽と場面(踊り)がぴったりと合っていて、舞台が見えずとも想像できる音楽です。 とは言え、今回の公演で残念なのが、舞台がほとんど見えないこと。すでに4回位はシンデレラを弾いている筈ですが、毎回ガルニエでの公演でした。しかし今回はなぜかバスティーユ。他の演目との都合でこうなってしまったのでしょうが、同じ演目で比べてみると、こうもバスティーユの舞台と言うのは広くて、またピットは地下深くもぐっているのだと言う事が良くわかります。 ガルニエではかなり舞台が良く見え、目でも楽しめたのですが、バスティーユでは頭を上げても何も見えず疲れるだけなので、毎回指揮者と楽譜だけを見つめています。 また、3幕でシンデレラの継母がガラスの靴を履こうとする場面など、会場が笑いの渦で包まれるようなところでも、いまいち受けが悪く、笑う人もほとんどいません。それはきっと今まで継母のはまり役であるマルティネスが踊っていないせいもあるかもしれませんが、会場が大きすぎてコメディに向かないのではないでしょうか? 例えば白鳥の湖の様なフォーマションの美しさを見る様な演目であれば、大きい会場の利点を存分に発揮できますが、シンデレラのような細かい表情を見せる演目は難しそうです。 今回の指揮者はかなりスローテンポな人で、速い曲でもいまいちブレーキが利きすぎて発散できません。ダンサーにとってはどうなのか、皆目見当もつきませんが…。 大みそかまで続くこの公演ですが、私は明日の公演で一時休止。クリスマス後から再開です。 2011年 11月 25日
もうお気づきの方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、ブログの右下にある告知通り、12月19日月曜日の朝11時から、飯田橋のトッパンホールにてブランチコンサートを予定しております。
平日の午前中という事で、働いていらっしゃる方は難しいかもしれませんが、お昼休みなどの隙間時間にブラッといらして頂けましたら嬉しいです。 プログラムは、ベートーヴェンのソナタ第8番、ドビュッシーのソナタ、マスネー「タイスの瞑想曲」、プロコフィエフ「5つのメロディー」そしてチャイコフスキーの「ワルツ・スケルツォ」です。 ドビュッシー、マスネーは言うまでもなくフランス音楽の大家。そしてプロコフィエフ、チャイコフスキーはロシアのバレエ音楽の大家です。偶然にも今年はオペラ座でこの4人の作曲家全ての作品を演奏します。オペラやバレエで欠かせない彼らの音楽を、表情豊かに表現できたらと思います。 すでにチケットの発売初日に購入下さっている方もいらっしゃり、本当に有難く思っておりますが、より多くの方にいらして頂きたくご案内申し上げます。 ![]() 2011年 11月 23日
完全な旅行で行ったプラハ。楽器を持たずに飛行機に乗ることはほぼないので、その身軽さを感じる一方、ときどきふっとどこかに楽器を忘れたのではと不安になるのでした。
プラハへ行ったのは今回が初めて。誰もが言うように、どこを見ても美しく中世の街並みを残した街ですが、旧共産圏に行くと必ず感じるように、やはりここもどこか物悲しく寒々とした雰囲気を感じました。 マリオネット(人形劇)での「ドン・ジョヴァンニ」を見ようかどうか迷っていると、「学生料金で良いですよ」と言われ、気を良くし即購入。音楽はもちろん録音でしたが、その演奏もかなり良く、耳にも心地の良いものでした。人形の動きはとても細やかで、本当に話に忠実に感情を表現するので、楽しめました。舞台を2つの高さに分け、低い所での場面では黒子の手の動きもたまに見えたりと、人形の操りまでが楽しめます。最後の騎士長の石像の場面では、特殊メイクをした人間が現れ、人形を投げ飛ばすなど、オペラよりも迫力があったり…。 カーテンコールで出てきた人形師は5~6人。これだけの人があの狭い舞台の中で身をかがめ、人形を操っていたのだと思うと、本当に大変な労力です。1日2回公演で、毎日の仕事。これはオペラよりもよっぽど大変だと、裏方の仕事に妙に共感してしまいました。 ![]() 美しく楽しかったプラハ滞在でしたが唯一の失態が初日の屋台。広場で皆が群がっていたのが屋台のソーセージとホットワイン。ドイツにいた時によく食していたので懐かしく、その列に加わってみました。ユーロとは違うチェコの通貨にまだなじめず、よくわかっていなかったのですが、レジで示された金額はかなり高い額。とは言え、人も多いのでなんとなく釈然としないながらも払ってしまいました。しかし列から離れ冷静になると、空港からホテルまでのタクシー代とあまり変わらないし、お財布の中のチェココルナも一気に減ってしまった。そして翌日からのレストランでの食事で全てが判明しました。5つ星ホテルに付くレストランで食事しても、パスタが700円ほど。それなのに、屋台のソーセージやワインは1500円。どう考えても明らかにぼられてしまいました。それ以降食事をするたびにあの屋台が恨めしく…。よっぽど文句を言いに戻ろうかとも思いましたが、証拠も何もないので…。これも社会勉強でしょう。。。 ![]() 2011年 11月 22日
実はこの所、慌しく移動している私。月初めのロンドンから始まり、次の週はウィーン、そして昨日まではプラハへ。この様なことも珍しく、今月は降り番の演目が2つもある為にできるのです。
まずはウィーン。この地には仲良しの同級生達が住んでいる為に、彼女達に会う事が大きな目的でもあります。本当は20歳になる前、初めて参加したスイスの講習会でシュナイダーハンに習い、彼のもとへの留学を勧められ、私もその気でいました。講習会なのに妥協は許さず、彼のスタイルに徹底させるため、音階から彼の指使いで勉強させられました。本当に厳しく、おまけにものすごい癇癪持ちなのですが、慕って行けばどこまでも面倒見てくださりそうな方でした。しかしその講習会の間に脳梗塞を起こし、しかも2,3回目だった為にもう復帰は無理だろうと言う事で、私の留学話もその場で立ち消え。そして何故かロンドンでロシア人に習うと言う巡り合わせとなったのです。 しかしやはりどこかでウィーンには常に惹かれるものを感じ、ウィーン古典派がうまく弾けるようになりたいと言う思いを抱えていました。そして今更ながら出会ったモザイクカルテットの、エーリッヒ・へーバルト先生。今回のウィーン滞在中ももちろんレッスンして頂きました。 へーバルト先生はカルテットやアーノンクールのオケのコンマスなどが活動のメインで、ソロ活動はほとんどなさっていませんが、私から見るとこんなに上手なソリストは現在いないのではとすら思ってしまいます。伝統的なウィーンのスタイルでありながら、イマジネーションに富み、音楽が常に何かを語っています。古典は良いけれど、ヴィルトゥオーゾ的なものはどうかなと思いながら見て頂いても、必ず目からうろこ的な的確なアドバイスが頂けます。 トトロのような大きな身体にそぐわない、優しい兎の様なお目め。性格的にも本当に穏やかで、昔20代の頃にウィーン交響楽団のコンマスになってしまったけれど、人に注意したり、リーダーシップを取ることが出来ない為に本当に嫌だったとおっしゃっていました。あれだけ上手でありながらソリストとして大活躍してない理由はここにある気がします。 久しぶりのレッスンで先生が「楽器の鳴りがすごく良い。何かを換えたでしょ?」と私の新しい弓にすぐに気付いて下さったことが、とても嬉しかったです。
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