2010年 01月 14日
問題山積み |
仕事が始まりましたが、今年もまた波乱含みの予感が・・・。
今年最初の仕事はモーツァルトのイドメネオ。本来ならば、超人気歌手のネトレプコとヴィリャソンの共演という話題の公演だったはずが、二人ともキャンセル。それだけでもかなりの打撃なのに、オーケストラ側も大問題が・・・。
今回の指揮者はオペラ座初登場の女性、エマニュエル・アイムなのです。バロックアンサンブルを中心に活躍している様なので、練習の最初は、バロックに不慣れな私が彼女の息使いについていけずに、弾きにくいのかなと思っていました。しかし全ての人が何か違和感を感じているようで、指揮もよくわからずアンサンブルもばらばら。それでも質問しながら一応和気藹々と練習は進んでいました。ところが状況は一向に変化せず悪くなるばかり。オケの中で不満が爆発しました。
その後は会議がたびたび開かれ、上層部にこれ以上続けられないと懇願したり・・・。とはいえ、来週には初日を迎えるというスケジュールで、この先1ヶ月暇な指揮者などいるわけがありません。代わりの指揮者も見つからず、オケ側も解決策を模索中という、膠着状態が続いています。はたして初日を無事迎えられるのか・・・。
大多数の人は、とにかく彼女と弾くのは嫌だと言う感情が強く、その後のことはあまり考えていません。しかし中にはこの様なことをするのはよくないが、今ここで受け入れてしまうと、今後も同じことが起こるかもしれないからやむを得ない。けれど彼女のことを思うとかわいそうだと・・・。
ドイツのオケにいたときには、毎年年度末に1年間の共演指揮者やソリストのリストが配られ、その投票人気結果が次のプログラミングへかなり影響を及ぼしていました。しかしフランスの場合はすべてトップが決めて、私達には何の権限もないし意見が反映されることもありません。そういったことからストライキと言う形に頼らざるを得ないようです。これはどう考えても生産的ではありません。
今晩また今後の動きを相談する会議があります。どのようになっていくのでしょうか・・・。
今年最初の仕事はモーツァルトのイドメネオ。本来ならば、超人気歌手のネトレプコとヴィリャソンの共演という話題の公演だったはずが、二人ともキャンセル。それだけでもかなりの打撃なのに、オーケストラ側も大問題が・・・。
今回の指揮者はオペラ座初登場の女性、エマニュエル・アイムなのです。バロックアンサンブルを中心に活躍している様なので、練習の最初は、バロックに不慣れな私が彼女の息使いについていけずに、弾きにくいのかなと思っていました。しかし全ての人が何か違和感を感じているようで、指揮もよくわからずアンサンブルもばらばら。それでも質問しながら一応和気藹々と練習は進んでいました。ところが状況は一向に変化せず悪くなるばかり。オケの中で不満が爆発しました。
その後は会議がたびたび開かれ、上層部にこれ以上続けられないと懇願したり・・・。とはいえ、来週には初日を迎えるというスケジュールで、この先1ヶ月暇な指揮者などいるわけがありません。代わりの指揮者も見つからず、オケ側も解決策を模索中という、膠着状態が続いています。はたして初日を無事迎えられるのか・・・。
大多数の人は、とにかく彼女と弾くのは嫌だと言う感情が強く、その後のことはあまり考えていません。しかし中にはこの様なことをするのはよくないが、今ここで受け入れてしまうと、今後も同じことが起こるかもしれないからやむを得ない。けれど彼女のことを思うとかわいそうだと・・・。
ドイツのオケにいたときには、毎年年度末に1年間の共演指揮者やソリストのリストが配られ、その投票人気結果が次のプログラミングへかなり影響を及ぼしていました。しかしフランスの場合はすべてトップが決めて、私達には何の権限もないし意見が反映されることもありません。そういったことからストライキと言う形に頼らざるを得ないようです。これはどう考えても生産的ではありません。
今晩また今後の動きを相談する会議があります。どのようになっていくのでしょうか・・・。
by lisa_oshima
| 2010-01-14 22:07
| パリ・オペラ座