2010年 02月 01日
バレエの椿姫 |
昨日はバレエ「La dame aux camerias」(椿姫)のドレスリハーサルがありました。数年前にオペラ座のレパートリーに入ったこの演目はとても人気で、毎年のようにやっているような気がします。しかしこの演目、オーケストラにとっては地獄のようにつまらない。。。
ショパンのピアノ曲のみで構成されているのですが、2幕はピアノソロの曲しかないために、オケはお休み。その前後の休憩を含め、1時間半も休み時間があるのです。1幕目が休みなら遅く来れるし、3幕目なら早く帰れる。でも2幕目が休みでも暇なだけです。
その為いつも暇をもてあまし、外にお茶しに行ったりしています。
この演目では、舞台の両脇がせり出しているのですが、オケの人たちの頭の上に足場が組まれ、一番後ろに座っている人たちはバレリーナの足音を直接頭の上に受ける形となり、あまり気分の良いものではありません。ちょうど今回私はセカンドヴァイオリンなのですが、正面に見えるせり出した舞台にはいつもお父さん役のおじさんバレリーナが座っています。しかし後ろを振り向くと、私達の頭上の方にはかっこいい主役の男性バレリーナが…。ファーストだったらずっとこちらを眺められるのに…と疎ましくなりました。
ただバレリーナにとっては、オケが休みになると一斉に好奇の目をした熟女(?)が振り返る中で演技するのはお気の毒としか言いようがありません。
もうすでにバレリ-ナたちも踊りなれている演目なので、練習中も止まることなくただ通すだけでしたが、1回微笑ましい出来事がありました。3幕でタキシード姿のマチュー・ガニオが相手役のオスタと踊る時、「ストップ、ストップ、、、マチューがマントを脱ぎ忘れて踊れない・・」という声とともに、マチューが照れながらマントを舞台袖に置きに来たのです。
弾くところもほとんどない、つまらな~い伴奏でどよ~んとしていたオケの人たちの表情が一瞬だけ明るくなりました。
昨日は2幕を知人と鑑賞していました。アニエス・ルテステュとステファン・ビュヨンによる、映像になっているものと同じコンビでしたが、とにかくアニエスの美しさに目奪われます。透き通るようなはかない美しさが全身に包まれ、本当に髪の毛から指先までが美しいと言えます。しかし昨日は、珍しくなんでもないただ走る所でつまづき、ヒヤッとしてしまいました。でもそんなことも演技かのように平然としらっと振る舞うアニエスはかっこ良いのでした。
これから続くこの公演、休み時間何をしようか頭が痛くなります。
ショパンのピアノ曲のみで構成されているのですが、2幕はピアノソロの曲しかないために、オケはお休み。その前後の休憩を含め、1時間半も休み時間があるのです。1幕目が休みなら遅く来れるし、3幕目なら早く帰れる。でも2幕目が休みでも暇なだけです。
その為いつも暇をもてあまし、外にお茶しに行ったりしています。
この演目では、舞台の両脇がせり出しているのですが、オケの人たちの頭の上に足場が組まれ、一番後ろに座っている人たちはバレリーナの足音を直接頭の上に受ける形となり、あまり気分の良いものではありません。ちょうど今回私はセカンドヴァイオリンなのですが、正面に見えるせり出した舞台にはいつもお父さん役のおじさんバレリーナが座っています。しかし後ろを振り向くと、私達の頭上の方にはかっこいい主役の男性バレリーナが…。ファーストだったらずっとこちらを眺められるのに…と疎ましくなりました。
ただバレリーナにとっては、オケが休みになると一斉に好奇の目をした熟女(?)が振り返る中で演技するのはお気の毒としか言いようがありません。
もうすでにバレリ-ナたちも踊りなれている演目なので、練習中も止まることなくただ通すだけでしたが、1回微笑ましい出来事がありました。3幕でタキシード姿のマチュー・ガニオが相手役のオスタと踊る時、「ストップ、ストップ、、、マチューがマントを脱ぎ忘れて踊れない・・」という声とともに、マチューが照れながらマントを舞台袖に置きに来たのです。
弾くところもほとんどない、つまらな~い伴奏でどよ~んとしていたオケの人たちの表情が一瞬だけ明るくなりました。
昨日は2幕を知人と鑑賞していました。アニエス・ルテステュとステファン・ビュヨンによる、映像になっているものと同じコンビでしたが、とにかくアニエスの美しさに目奪われます。透き通るようなはかない美しさが全身に包まれ、本当に髪の毛から指先までが美しいと言えます。しかし昨日は、珍しくなんでもないただ走る所でつまづき、ヒヤッとしてしまいました。でもそんなことも演技かのように平然としらっと振る舞うアニエスはかっこ良いのでした。
これから続くこの公演、休み時間何をしようか頭が痛くなります。
by lisa_oshima
| 2010-02-01 02:05
| パリ・オペラ座