2010年 12月 27日
ロパートキナ |
皆様はどのようなクリスマスを過ごされましたか?私は唯一休みだったイブは、「白鳥の湖」を鑑賞。の予定だったのですが…。ひどい頭痛を伴う風邪をひいてしまって、結局1日ベッドの上で過ごしていました。本来なら大好きなニコラが王子を踊る日だったのですが、読者の方から配役変更となってアニエスとマルチネスになったことを教えていただき、更にはまたまた変更でコゼットが主役だと。それでも行くつもりにしていたのですが、その後続く仕事を考えてあきらめました。クリスマスが過ぎた今、咳は抜けないものの体調は良くなってきました。
さて、楽しみにしていたロパートキナの白鳥に21日に行きました。ロシアのマリンスキーからの客演のロパートキナは、マルチネスとペアを組みました。私がロンドンにいた当時、キーロフバレエの引っ越し公演でやはり白鳥を踊りに来ていましたが、当時はバレリーナなんて誰も知らない状態。写真を見て一番かわいかったロパートキナを見に行こうと決めたのですが、チケットは完売で残念な思いをしたことがあります。それから大分時がたってやっと彼女のバレエを見る機会に恵まれました。
2幕で彼女が白鳥の姿で出てきた時は、本当に息を呑むほど美しくその長い手は本物の白鳥の羽の様に見えました。特に手首が柔らかくその角度が絶妙で、本当に指先までが白鳥なのです。音の空間を目一杯使ってゆったりと表現するので、動きは優雅で存在感があります。王子とのパドドゥはこの上なく美しく、この先どんなになるのか期待に胸が高まるばかりでした。
だがしかし、、、その後の彼女のソロが異様なほどテンポが遅く、今までの音楽の流れとまるでかみ合わないのです。明らかに1,5倍くらいの速度差があり、その辺りから何か異質さを感じ始めたのでした。
3幕で黒鳥に変わっても彼女のゆったりとした優美さは変わらず、音楽に乗りきれず何か遅れている印象を受けました。そこだけちょっと古い時代の様な重たさを感じてしまうのです。多分彼女の持つテンポ感がオペラ座の物とまるで違うのだろうなということを強く感じ、もっと大地の様な土臭い音のするロシアのオケと一緒に踊っている所を見たいなと思いました。
それにしてもこのテンポで踊られたらオケは弾くのが疲れて大変だな…。さすがロシア人は体力が違うと、妙なところで感心した一夜でした。
さて、楽しみにしていたロパートキナの白鳥に21日に行きました。ロシアのマリンスキーからの客演のロパートキナは、マルチネスとペアを組みました。私がロンドンにいた当時、キーロフバレエの引っ越し公演でやはり白鳥を踊りに来ていましたが、当時はバレリーナなんて誰も知らない状態。写真を見て一番かわいかったロパートキナを見に行こうと決めたのですが、チケットは完売で残念な思いをしたことがあります。それから大分時がたってやっと彼女のバレエを見る機会に恵まれました。
2幕で彼女が白鳥の姿で出てきた時は、本当に息を呑むほど美しくその長い手は本物の白鳥の羽の様に見えました。特に手首が柔らかくその角度が絶妙で、本当に指先までが白鳥なのです。音の空間を目一杯使ってゆったりと表現するので、動きは優雅で存在感があります。王子とのパドドゥはこの上なく美しく、この先どんなになるのか期待に胸が高まるばかりでした。
だがしかし、、、その後の彼女のソロが異様なほどテンポが遅く、今までの音楽の流れとまるでかみ合わないのです。明らかに1,5倍くらいの速度差があり、その辺りから何か異質さを感じ始めたのでした。
3幕で黒鳥に変わっても彼女のゆったりとした優美さは変わらず、音楽に乗りきれず何か遅れている印象を受けました。そこだけちょっと古い時代の様な重たさを感じてしまうのです。多分彼女の持つテンポ感がオペラ座の物とまるで違うのだろうなということを強く感じ、もっと大地の様な土臭い音のするロシアのオケと一緒に踊っている所を見たいなと思いました。
それにしてもこのテンポで踊られたらオケは弾くのが疲れて大変だな…。さすがロシア人は体力が違うと、妙なところで感心した一夜でした。
by lisa_oshima
| 2010-12-27 05:34
| パリ・オペラ座