2012年 10月 02日
デフィレ |
忙しくてブログを書く時間がなく、すっかり褪せた話題となってしまいましたが、バレエもしばらく前に開幕しました。今年はバランシンの夕べでスタート。チャイコフスキーの弦楽セレナーデ、ストラヴィンスキーのアゴン、そしてプロコフィエフの放蕩息子という演目です。
初日と2日目には毎年恒例のデフィレがありました。バレエ学校に通う小さな生徒からエトワールまですべてのバレリーナが行進し、お披露目するのです。まずは女性部門。小さな女の子から徐々に大きくなっていき、その間にエトワールが昇進時期の新しい順にお披露目されます。特に拍手が大きかったのは、昨年昇進した二人のエトワールでした。一番長くエトワールを務めるアニエス・ルテテュスの後は男性部門。またちびっこダンサーから始まり、最後はニコラ・ル・リッシュまで。その後エトワール全員が前に出て挨拶します。
その間、私達はベルリオーズのオペラ「トロイ人」のマーチを弾き続けます。前半繰り返し3回、そして後半も3回繰り返し、最後のコーダはアドリブで行進の切れ目とともに終えるのです。バレエなのでよく見える壁側の位置をリハーサル初日に確保していたので、幸い弾きながら舞台を見ることができました。しかし、あまり難しくない前半は余裕もあり舞台が見えるのですが、より興味がある男性部門の後半は弾く方が忙しく暗譜で舞台を見るのはまず無理。残念ながらあまり楽しめず・・・。
実はこのアドリブ、ドレスリハーサルの時は指揮者の合図が全く分からず、最後の合図と気づいて終わった人がオケの3分の1くらいの人。残りの人は気づかずに繰り返していて、終わりの音が合わないというひどい結末でした。一応終わりの音が聞こえたので繰り返した人も必死に最後の音を鳴らし、強引に終わらせましたが苦笑物。初日は最後は見事に合いましたが、今度は最初が合わず・・・。指揮者があまりに用意もなく始めてしまったので、出られなかった楽器がかなりいて・・・。2日目にしてようやく平穏無事に終えました。
それにしてもこのデフィレ、一度も客席から見たことがありません。自分の出番でないときは見に行こうと思ってこの数年。オフとデフィレが全く重ならないのです・・・。来年こそはと思いますが・・・。
さて、今回のチャイコフスキーの弦楽セレナーデは私にとっては本当に想い出深い曲です。私というより、桐朋生であれば避けて通れない曲なのです。学生時代に3回弾き、全て小澤征爾さんの指揮でした。最初はフランスのエヴィアン音楽祭に招待されて行った高校生の時。当時は自分が将来フランスに住むなんて夢にも思っていませんでした。ファースト、セカンドそしてビオラまでのすべてのパートを弾いたのもこの曲だけです。それだけ思い入れがあるのに、私の周りのオペラ座の団員はほとんどこの曲を弾くのが今回初めて。学校時代何弾いてたの??という感じで、本当に信じられません。フランスと日本では学ぶ曲の系統が全く違うのでしょうか・・・。
初日と2日目には毎年恒例のデフィレがありました。バレエ学校に通う小さな生徒からエトワールまですべてのバレリーナが行進し、お披露目するのです。まずは女性部門。小さな女の子から徐々に大きくなっていき、その間にエトワールが昇進時期の新しい順にお披露目されます。特に拍手が大きかったのは、昨年昇進した二人のエトワールでした。一番長くエトワールを務めるアニエス・ルテテュスの後は男性部門。またちびっこダンサーから始まり、最後はニコラ・ル・リッシュまで。その後エトワール全員が前に出て挨拶します。
その間、私達はベルリオーズのオペラ「トロイ人」のマーチを弾き続けます。前半繰り返し3回、そして後半も3回繰り返し、最後のコーダはアドリブで行進の切れ目とともに終えるのです。バレエなのでよく見える壁側の位置をリハーサル初日に確保していたので、幸い弾きながら舞台を見ることができました。しかし、あまり難しくない前半は余裕もあり舞台が見えるのですが、より興味がある男性部門の後半は弾く方が忙しく暗譜で舞台を見るのはまず無理。残念ながらあまり楽しめず・・・。
実はこのアドリブ、ドレスリハーサルの時は指揮者の合図が全く分からず、最後の合図と気づいて終わった人がオケの3分の1くらいの人。残りの人は気づかずに繰り返していて、終わりの音が合わないというひどい結末でした。一応終わりの音が聞こえたので繰り返した人も必死に最後の音を鳴らし、強引に終わらせましたが苦笑物。初日は最後は見事に合いましたが、今度は最初が合わず・・・。指揮者があまりに用意もなく始めてしまったので、出られなかった楽器がかなりいて・・・。2日目にしてようやく平穏無事に終えました。
それにしてもこのデフィレ、一度も客席から見たことがありません。自分の出番でないときは見に行こうと思ってこの数年。オフとデフィレが全く重ならないのです・・・。来年こそはと思いますが・・・。
さて、今回のチャイコフスキーの弦楽セレナーデは私にとっては本当に想い出深い曲です。私というより、桐朋生であれば避けて通れない曲なのです。学生時代に3回弾き、全て小澤征爾さんの指揮でした。最初はフランスのエヴィアン音楽祭に招待されて行った高校生の時。当時は自分が将来フランスに住むなんて夢にも思っていませんでした。ファースト、セカンドそしてビオラまでのすべてのパートを弾いたのもこの曲だけです。それだけ思い入れがあるのに、私の周りのオペラ座の団員はほとんどこの曲を弾くのが今回初めて。学校時代何弾いてたの??という感じで、本当に信じられません。フランスと日本では学ぶ曲の系統が全く違うのでしょうか・・・。
by lisa_Oshima
| 2012-10-02 05:32
| パリ・オペラ座