2012年 10月 25日
トスカ |
今はストラヴィンスキーのオペラ「Rake's Progress」の公演が続いているのですが、その前に昨日の「トスカ」のドレスリハーサルの様子を。
トスカは毎年の様に弾いている感がある程よく弾かされ、しかも毎回同じ演出なので飽きて嫌気がさし、今回も練習前から憂鬱でした。しかしいざ練習が始まると、予想を裏切る良い内容でした。
指揮者のPaolo Carignani は、最初にフランス語が話せないのでと断りを入れ、それからはほとんど止まることもなくスムーズに練習が流れ、2日予定されていたオケだけの練習も1日で終了。と言ってオケに媚びるためにあまり練習しないわけではなく、クリアでわかりやすい棒にただ付ければ音楽になるのです。
これだけよく演奏されるトスカともなれば、何か人と違うことをしようと変な自我を出したり、判で押したような馴れ合いの演奏になったりしがちですが、Carignaniは、本当に自然に流れるような音楽作りで、一切の変なアクがありません。なので弾いていても本当に気持ちがよく 、疑問も感じず、今まで弾いたトスカで最も楽しく、こんなにも良い曲だったのかと知りました。
歌手陣も素晴らしくトスカ役の Martina Serafinは、ふくよかで決して無理のない音楽的な声に聞き惚れてしまいます。スカルピオも素晴らしく、ただ昨日は2幕の最後、トスカに殺される場面で最後に「ああ・・・」と言って息絶えるのですが、その声が妙に艶かしくピット内はもちろん、客席からも失笑が漏れました。ただ残念なのが、マリオ役。声量はあるのですが、美声ではなく・・・。
と、ここまで書いて保存状態にしてあったこの文章、昨日既に初日が終わってしまいました・・・。
私には心地の良いテンポと流れの演奏でしたが、周りは否定的な意見もあり・・・。何か物足りないとか、もっとねちっこく大袈裟に歌ってほしいという声も多々聞こえ・・・。ドロドロにはうんざりし、サラリとしているものが心地よく感じる私は疲れすぎているのでしょうか。体調によっても好みは大きく変わるのです。
トスカは毎年の様に弾いている感がある程よく弾かされ、しかも毎回同じ演出なので飽きて嫌気がさし、今回も練習前から憂鬱でした。しかしいざ練習が始まると、予想を裏切る良い内容でした。
指揮者のPaolo Carignani は、最初にフランス語が話せないのでと断りを入れ、それからはほとんど止まることもなくスムーズに練習が流れ、2日予定されていたオケだけの練習も1日で終了。と言ってオケに媚びるためにあまり練習しないわけではなく、クリアでわかりやすい棒にただ付ければ音楽になるのです。
これだけよく演奏されるトスカともなれば、何か人と違うことをしようと変な自我を出したり、判で押したような馴れ合いの演奏になったりしがちですが、Carignaniは、本当に自然に流れるような音楽作りで、一切の変なアクがありません。なので弾いていても本当に気持ちがよく 、疑問も感じず、今まで弾いたトスカで最も楽しく、こんなにも良い曲だったのかと知りました。
歌手陣も素晴らしくトスカ役の Martina Serafinは、ふくよかで決して無理のない音楽的な声に聞き惚れてしまいます。スカルピオも素晴らしく、ただ昨日は2幕の最後、トスカに殺される場面で最後に「ああ・・・」と言って息絶えるのですが、その声が妙に艶かしくピット内はもちろん、客席からも失笑が漏れました。ただ残念なのが、マリオ役。声量はあるのですが、美声ではなく・・・。
と、ここまで書いて保存状態にしてあったこの文章、昨日既に初日が終わってしまいました・・・。
私には心地の良いテンポと流れの演奏でしたが、周りは否定的な意見もあり・・・。何か物足りないとか、もっとねちっこく大袈裟に歌ってほしいという声も多々聞こえ・・・。ドロドロにはうんざりし、サラリとしているものが心地よく感じる私は疲れすぎているのでしょうか。体調によっても好みは大きく変わるのです。
by lisa_Oshima
| 2012-10-25 04:14
| パリ・オペラ座