2008年 09月 14日
ローマ法王のパリ訪問 |
ローマ法王ベネディクト16世がパリにいらっしゃいました。
前の教皇ヨハネ・パウロ2世に比べると、どうしても冷たく意地悪そうな感じに見えてしまい、人気もいまひとつなのかなと思っていましたが、今回のフランス訪問を目の当たりにして大いに覆されました。
12日の午後パリに到着したときには、サルコジ大統領夫妻に出迎えられ、そのまま会談などをこなし、ノートルダムの近くを車で巡り、晩の祈り、そして若者との対話と、夜遅くまで公務をこなされていました。
私もどのような様子なのかと、仕事の後ノートルダムに行ってみましたが、地下鉄の駅構内からすでに警官がひしめき、ノートルダムのあるシテ島にはもう入れない状態でした。橋の上からノートルダムのほうを見ると、人の波。ボランティアの人によると、真夜中にノートルダムを出発し、アンバリッドまでろうそく行列があるとか・・・。興味はあったものの疲れには勝てず、家に帰ってしまいました。
翌13日は朝10時にアンバリッドで教皇によるごミサがありました。朝からずっとテレビ中継をしていて、それによると昨日の夜中のろうそく行列は20万人以上が参加し、明け方までろうそくの灯がともっていたそうです。アンバリッド周辺も全て人の波。昨日異様に多かったバックパック姿の人たちは、このミサの場所取りのために野宿をする人たちだったのです。
アンバリッドの広場に特設スタジアムのようなものが作られ、そこに何百人もの司祭が並び、その下に要人を頭に、10万人以上の人々が列を成していたのでした。
流暢なフランス語で疲れも見せずに司式する教皇は、81歳とは思えないほどバイタリティーにあふれていました。
そしてミサのメイン、聖体拝領では、その並んでいた何百人もの司祭がみなパンを手に人々の所へと散っていきました。どこら辺の場所にいた人までパンが渡ったのだろう・・・、などとつい思ってしまいましたが・・・。
カトリックの国でありながら、宗教離れが進み、宗教色をほとんど感じさせないフランスでしたが、今回の教皇のご訪問をここまで喜ぶほど信仰深かったのだ、ということがわかりました。
そして世界におけるローマ法王の影響力の大きさには、本当に感嘆しました。
2時間ものミサが終わり、教皇が退場するときに思わず笑ってしまう場面がありました。
今までずっと神妙な顔をしていた司祭達が、我を忘れたように夢中で教皇に握手を求めたり、身体に触れたり、または強引に手にキスをしに行ったのです。もちろんボディーガードに囲まれた教皇ですが、そのガードを超えようと群がる司祭達、そして一生懸命カメラを撮る司祭達を見ると、アイドルを追いかける普通の人と変わらないなと、ついおかしくなってしまいました。
夜テレビをつけると、午後パリからヘリコプターでルルドへ向かった教皇様は、もうすでにルルドでの公式行事をこなしていらっしゃいました。
前の教皇ヨハネ・パウロ2世に比べると、どうしても冷たく意地悪そうな感じに見えてしまい、人気もいまひとつなのかなと思っていましたが、今回のフランス訪問を目の当たりにして大いに覆されました。
12日の午後パリに到着したときには、サルコジ大統領夫妻に出迎えられ、そのまま会談などをこなし、ノートルダムの近くを車で巡り、晩の祈り、そして若者との対話と、夜遅くまで公務をこなされていました。
私もどのような様子なのかと、仕事の後ノートルダムに行ってみましたが、地下鉄の駅構内からすでに警官がひしめき、ノートルダムのあるシテ島にはもう入れない状態でした。橋の上からノートルダムのほうを見ると、人の波。ボランティアの人によると、真夜中にノートルダムを出発し、アンバリッドまでろうそく行列があるとか・・・。興味はあったものの疲れには勝てず、家に帰ってしまいました。
翌13日は朝10時にアンバリッドで教皇によるごミサがありました。朝からずっとテレビ中継をしていて、それによると昨日の夜中のろうそく行列は20万人以上が参加し、明け方までろうそくの灯がともっていたそうです。アンバリッド周辺も全て人の波。昨日異様に多かったバックパック姿の人たちは、このミサの場所取りのために野宿をする人たちだったのです。
アンバリッドの広場に特設スタジアムのようなものが作られ、そこに何百人もの司祭が並び、その下に要人を頭に、10万人以上の人々が列を成していたのでした。
流暢なフランス語で疲れも見せずに司式する教皇は、81歳とは思えないほどバイタリティーにあふれていました。
そしてミサのメイン、聖体拝領では、その並んでいた何百人もの司祭がみなパンを手に人々の所へと散っていきました。どこら辺の場所にいた人までパンが渡ったのだろう・・・、などとつい思ってしまいましたが・・・。
カトリックの国でありながら、宗教離れが進み、宗教色をほとんど感じさせないフランスでしたが、今回の教皇のご訪問をここまで喜ぶほど信仰深かったのだ、ということがわかりました。
そして世界におけるローマ法王の影響力の大きさには、本当に感嘆しました。
2時間ものミサが終わり、教皇が退場するときに思わず笑ってしまう場面がありました。
今までずっと神妙な顔をしていた司祭達が、我を忘れたように夢中で教皇に握手を求めたり、身体に触れたり、または強引に手にキスをしに行ったのです。もちろんボディーガードに囲まれた教皇ですが、そのガードを超えようと群がる司祭達、そして一生懸命カメラを撮る司祭達を見ると、アイドルを追いかける普通の人と変わらないなと、ついおかしくなってしまいました。
夜テレビをつけると、午後パリからヘリコプターでルルドへ向かった教皇様は、もうすでにルルドでの公式行事をこなしていらっしゃいました。
by lisa_Oshima
| 2008-09-14 07:11
| パリ