2008年 11月 17日
カンブルラン |
今年最後のオペラ演目「フィデリオ」は、カンブルランの指揮です。
カンブルランとオペラ座とは、モルティエが総裁になってからの4年間、本当に色々なことがありました。最初は彼を音楽監督にということだったのですが、オーケストラの猛烈な反対で流れ、結局音楽監督は誰も置かないということで落ち着きました。しかし年に5演目近くも彼が指揮することになりました。
ところがオペラ座のオケとはあまりに相性が悪く、しかも聴衆、批評家等からも評判が悪く毎回ブーイングの嵐。オケの中で何度も彼との関係を見直す会議が開かれました。しかしモルティエとの関係も絡み、結局はカンブルランの出演を減らしていくという方向で進んだのです。
そして今年はモルティエが統括する最後の年。今年はこのフィデリオだけを振るカンブルランにとっても、最後の演目になります。
そのフィデリオの練習も佳境に入ってきました。しかし・・・。大好きなベートーヴェンの音楽なのに、悲しくなる程かけ離れたものになってしまっています。全ての人がいらいらし、あっちでもこっちでも爆発寸前のような様子です。
そのような中で唯一の楽しみが舞台上のハンサムな歌手カウフマン。しかし囚人の役で目には目隠しをし、ぼろぼろの服を着て床に座っているので、私の席からはほとんど見えません・・・。
そしてそのカウフマンが歌うアリアの際、「テンポがゆったりで息継ぎがあまりに苦しいからもう少しだけテンポを上げてくれ」というお願いを管楽器奏者がすると「彼は現在最高のテノールなんだ。彼に反対なんて出来ない。お願いだから彼には何も言わないでくれ・・・」とカンブルランが言うのでした・・・。その言葉には唖然としてしまいました。どんなに素晴らしい歌手が来ても指揮台に上ったらその人が全ての権限を持つのでは??
これからの練習で違う音楽となっていくのか?またいつものようにブーイングになってしまうのか?この1週間が勝負です。
さて、このカンブルラン、日本公演の際に読響と契約したといううわさが流れました。そして9月に日本でも2010年から常任指揮者になると発表されたそうです。日本ではすこぶる評判が良いらしい彼。どのような関係を築いて行くのか楽しみです。
オペラ座とは相性が良いビシュコフ氏もパリ管ではものすごく評判が悪かったそうで、私達もどうしてだろう??といつも疑問に思っています。そのように相性というものも多分に関係するのです。
カンブルランとオペラ座とは、モルティエが総裁になってからの4年間、本当に色々なことがありました。最初は彼を音楽監督にということだったのですが、オーケストラの猛烈な反対で流れ、結局音楽監督は誰も置かないということで落ち着きました。しかし年に5演目近くも彼が指揮することになりました。
ところがオペラ座のオケとはあまりに相性が悪く、しかも聴衆、批評家等からも評判が悪く毎回ブーイングの嵐。オケの中で何度も彼との関係を見直す会議が開かれました。しかしモルティエとの関係も絡み、結局はカンブルランの出演を減らしていくという方向で進んだのです。
そして今年はモルティエが統括する最後の年。今年はこのフィデリオだけを振るカンブルランにとっても、最後の演目になります。
そのフィデリオの練習も佳境に入ってきました。しかし・・・。大好きなベートーヴェンの音楽なのに、悲しくなる程かけ離れたものになってしまっています。全ての人がいらいらし、あっちでもこっちでも爆発寸前のような様子です。
そのような中で唯一の楽しみが舞台上のハンサムな歌手カウフマン。しかし囚人の役で目には目隠しをし、ぼろぼろの服を着て床に座っているので、私の席からはほとんど見えません・・・。
そしてそのカウフマンが歌うアリアの際、「テンポがゆったりで息継ぎがあまりに苦しいからもう少しだけテンポを上げてくれ」というお願いを管楽器奏者がすると「彼は現在最高のテノールなんだ。彼に反対なんて出来ない。お願いだから彼には何も言わないでくれ・・・」とカンブルランが言うのでした・・・。その言葉には唖然としてしまいました。どんなに素晴らしい歌手が来ても指揮台に上ったらその人が全ての権限を持つのでは??
これからの練習で違う音楽となっていくのか?またいつものようにブーイングになってしまうのか?この1週間が勝負です。
さて、このカンブルラン、日本公演の際に読響と契約したといううわさが流れました。そして9月に日本でも2010年から常任指揮者になると発表されたそうです。日本ではすこぶる評判が良いらしい彼。どのような関係を築いて行くのか楽しみです。
オペラ座とは相性が良いビシュコフ氏もパリ管ではものすごく評判が悪かったそうで、私達もどうしてだろう??といつも疑問に思っています。そのように相性というものも多分に関係するのです。
by lisa_Oshima
| 2008-11-17 19:28
| パリ・オペラ座