2009年 03月 07日
久しぶりの仕事 |
先週から外耳炎になっていたのですが、お医者様に行くのも面倒くさくそのまま仕事をしていました。しかしやはり調子が悪く意を決して医者へ行くと、3日間仕事を休んでもいいというプレゼント(?)がいただけました。
本来なら仕事をしている時間、のんびりと家で過ごせると言うことは、本当に贅沢なことです。
そして昨日、3日ぶりに仕事へ復帰、それがウェルテルの本番でした。初日に調子が悪くキャンセルしたヴィリャソンも私が休んでいる間に復帰。しかしうわさによると抑え気味でかなり調子が悪そうだったと・・・。昨日はビデオ撮影もあったためにかなり彼の調子が気になりましたが、幕を追うごとにどんどん調子が上がり、素晴らしい出来でした。
カーテンコールの際に、花束を持ってオケピットまで来て待機しているマダムがいました。しかしそこから舞台まではかなり遠く、今まで何度も色々な人が挑戦して来ましたが花束をそこから投げて舞台に届く人はめったにいません。オケの誰かがそれを見越して代わりに投げることを提案しているようでしたが、それを拒否。きっとどうしても自分で投げてヴィリャソンに受け止めて欲しかったのでしょう。
そして最後に出てきた彼をめざして投げましたが案の定、管楽器のあたりでポトンと落ちてしまいました。しかしヴィリャソンはちゃんとそれに気付き、残念!と言うようなリアクションを見せてくれました。その花束は団員によって無事に舞台に投げられ、彼も受け取りました。
そこからの様子も本当に面白く、ただでさえイギリスのコメディドラマの主人公Mr.ビーンに似ているヴィリャソンですが、Mr.ビーンも顔負けのようなコミカルな演技で楽しませてくれました。
その花束の中から何本かの花を抜き取り、女性歌手に渡し始め、女性の主役を歌ったスーザン・グレームにも渡そうと振り返ると、彼女は指揮者を呼びに行ってしまいました。振られてしまったヴィリャソンは両手を上に上げがっかりしたような演技を見せ、そこでまた皆の笑いが起こりました。その後無事に彼女にも渡し、後ろに並んでいた子役の子供達にまで1本づつ配り、ついには花は1本もなくなってしまいました。残ったセロファン紙とアルミ箔とリボンの見るも無残な残骸を、大切そうに胸に抱く姿。そして何度も起こるカーテンコールに、後ろの子供たちまで自分の横に並ばせ楽しそうに振舞っている姿。とにかく人を惹きつけて止まない性格です。私もずっと彼から目が離せず、また笑いが絶えませんでした。
話は戻りますが私の外耳炎、たいした事はないもののあの新しく出来た耳栓も原因の一部な様です。シリコンなので柔らかいとはいえ、かなりの大きいものが小さな耳の中に入るので知らずと傷つけているそうです。この2週間は耳栓の使用を禁じられました。ウェルテルは耳栓を使う必要がないけれど、この間から練習が始まっているバレエでは必需品です。マーラーの交響曲第3番で、とにかく金管楽器がうるさいのですから・・・。地獄の始まりです。
本来なら仕事をしている時間、のんびりと家で過ごせると言うことは、本当に贅沢なことです。
そして昨日、3日ぶりに仕事へ復帰、それがウェルテルの本番でした。初日に調子が悪くキャンセルしたヴィリャソンも私が休んでいる間に復帰。しかしうわさによると抑え気味でかなり調子が悪そうだったと・・・。昨日はビデオ撮影もあったためにかなり彼の調子が気になりましたが、幕を追うごとにどんどん調子が上がり、素晴らしい出来でした。
カーテンコールの際に、花束を持ってオケピットまで来て待機しているマダムがいました。しかしそこから舞台まではかなり遠く、今まで何度も色々な人が挑戦して来ましたが花束をそこから投げて舞台に届く人はめったにいません。オケの誰かがそれを見越して代わりに投げることを提案しているようでしたが、それを拒否。きっとどうしても自分で投げてヴィリャソンに受け止めて欲しかったのでしょう。
そして最後に出てきた彼をめざして投げましたが案の定、管楽器のあたりでポトンと落ちてしまいました。しかしヴィリャソンはちゃんとそれに気付き、残念!と言うようなリアクションを見せてくれました。その花束は団員によって無事に舞台に投げられ、彼も受け取りました。
そこからの様子も本当に面白く、ただでさえイギリスのコメディドラマの主人公Mr.ビーンに似ているヴィリャソンですが、Mr.ビーンも顔負けのようなコミカルな演技で楽しませてくれました。
その花束の中から何本かの花を抜き取り、女性歌手に渡し始め、女性の主役を歌ったスーザン・グレームにも渡そうと振り返ると、彼女は指揮者を呼びに行ってしまいました。振られてしまったヴィリャソンは両手を上に上げがっかりしたような演技を見せ、そこでまた皆の笑いが起こりました。その後無事に彼女にも渡し、後ろに並んでいた子役の子供達にまで1本づつ配り、ついには花は1本もなくなってしまいました。残ったセロファン紙とアルミ箔とリボンの見るも無残な残骸を、大切そうに胸に抱く姿。そして何度も起こるカーテンコールに、後ろの子供たちまで自分の横に並ばせ楽しそうに振舞っている姿。とにかく人を惹きつけて止まない性格です。私もずっと彼から目が離せず、また笑いが絶えませんでした。
話は戻りますが私の外耳炎、たいした事はないもののあの新しく出来た耳栓も原因の一部な様です。シリコンなので柔らかいとはいえ、かなりの大きいものが小さな耳の中に入るので知らずと傷つけているそうです。この2週間は耳栓の使用を禁じられました。ウェルテルは耳栓を使う必要がないけれど、この間から練習が始まっているバレエでは必需品です。マーラーの交響曲第3番で、とにかく金管楽器がうるさいのですから・・・。地獄の始まりです。
by lisa_Oshima
| 2009-03-07 22:18
| パリ・オペラ座