2017年 01月 08日
ローエングリン |
あけましておめでとうございます。
昨年は久しぶりの投稿を読んで頂きありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
皆様はお正月をいかがお過ごしでしたでしょうか?こちらはお正月休みはないので、3日から早速仕事が始まりました。
新年最初の仕事はワーグナーのローエングリン。長く難しい曲なので、かなりきついスタートです。
前回ローエングリンをやったのは10年近く前になります。ゲルギーエフの指揮でした。このオペラは結婚行進曲があるので有名ですが、それに聞き惚れ、本番でヴァイオリンセクション全員が出るのを忘れてしまったという苦い経験がありよく覚えています。
今回はなんといっても目玉はカウフマン。10月のホフマン物語の際にキャンセルされてしまったので、本当に歌うのか皆ハラハラしていました。リハーサルの途中で現れた彼は相変わらずのイケメンぶりとオーラ。女性陣は釘付けです。
リハーサルで感心させられたのは彼の勉強熱心さ。歌手というのは楽器の人と違い、小さな時から訓練を受けていないからなのか、性格の違いかはわかりませんが、音楽のリズムやテンポなどにルーズな人がかなりいます。超有名人であっても耳で覚えているだけで楽譜を読んでいるのかと疑問に思う人も多々いる中、カウフマンはオーケストラのスコアまで頭に入っている。
練習中、歌はなくオケだけのかなり分厚い部分で金管が間違えて早く入ってしまった時、指揮のジョルダンですら正確に指摘できなかったのに、カウフマンは2小節早かったと楽譜も見ずに明確に指摘したのです。違う場所でも強弱記号の正確さを求めたり…。
魅力は更に高まるのでした。
前回の練習での嬉しかったことといえば、休み時間にオペラ座内のキャンティーンで食事をした後エレベーターに乗ると、カウフマンが後ろから乗ってきて私の横に立ったのでした!かなり混み合っていましたが、オケの女子陣も数人いてみんな浮足立っているのがよくわかりました。彼は休み時間キャンティーンの横にあるカフェでお茶をしていたらしいのですが、それを見つけた人達はそこから離れられなかったとか…。彼が終わるのを待ってエレベーターに飛び込んだそうです。
1月末までは目の保養ができそうです。
#
by lisa_Oshima
| 2017-01-08 07:38
| パリ・オペラ座