2009年 07月 21日
新しい楽器とコンサートのご案内 |
昨日、日本に帰ってきました。新しいパートナーと一緒に。と言っても楽器ですが・・・。
ヴァイオリニストのテッツラフが新作の楽器を好んで使っているのは有名な話ですし、私の先生だったツェートマイヤーもストラドと2台の新作楽器を、曲によって弾き分けていました。その頃からなんとなく新しい楽器に興味はあったものの、やはりどうしたっても古い楽器の音に惹かれ、現実的な話ではありませんでした。
しかし昨年、色々な偶然が重なりフランス在住の楽器職人の方に楽器の制作をお願いすることになりました。それから1年弱。7月15日最後の仕事の直前に真新しい楽器が出来上がり、そのままガルニエに持っていってその公演でオペラ座デビューしました。
この楽器が出来上がるまでには、かなりの話し合いを重ねました。その職人さんの前で毎回スケールをず~っと弾かされ、私の音やボーイングの特徴などを見分けられ、そこから私に適したふさわしい楽器を彼がイメージして楽器作りに投影されていました。しかし同じ年代でしかもかなりおしゃべりな彼。毎回彼の話に圧倒され、私はほとんど言葉を発さないままスケールだけ弾いて帰ると言う事が多かったので、本当に私の好みの楽器に仕上がるのか少し不安でした。
楽器となる木を選んだ事も印象的でした。様々な種類の木片の中から一番良さそうな音を奏でそうな木を見つけるのはあまりに難しく、どの木を選んでも音には影響しないという職人さんの言葉を信じ、木目が綺麗な物を選びました。その木に名前を書き、後はお任せです。
こんなに早く仕上がるとは予想していなかったので、もう直ぐできると言う事を聞いた時には信じられないような気持ちでした。そして受け取り当日、どんな物が出来ているのか期待と不安が入り混じる緊張でいっぱいでした。真新しいその楽器を目にし、第1音を出してみると、びっくりするほど弾きやすく私に合う楽器でした。彼の楽器もそれまでに3台くらい弾かせてもらい、知っていたのですが、そのどれらよりもやはり自分に似合ってると思い、一目惚れならぬ、一聞き惚れになったのです。これから弾きこんで音を作っていったら、益々魅力的な楽器となる事でしょう。
さて、この楽器の初お披露目ともなる小さなコンサートが8月8日に逗子の教会で開かれます。当初はこのコンサートにこの楽器が間に合うとも思えなかったので、そのような事になるとは思っていなかったのですが・・・。
東京から少し離れていますが、土曜日の午後なのでお気軽にいらして頂けましたら嬉しいです。コンサートの詳細は http://www.atelier-canon.jp/lisa_oshima/ をご参照下さい。
ヴァイオリニストのテッツラフが新作の楽器を好んで使っているのは有名な話ですし、私の先生だったツェートマイヤーもストラドと2台の新作楽器を、曲によって弾き分けていました。その頃からなんとなく新しい楽器に興味はあったものの、やはりどうしたっても古い楽器の音に惹かれ、現実的な話ではありませんでした。
しかし昨年、色々な偶然が重なりフランス在住の楽器職人の方に楽器の制作をお願いすることになりました。それから1年弱。7月15日最後の仕事の直前に真新しい楽器が出来上がり、そのままガルニエに持っていってその公演でオペラ座デビューしました。
この楽器が出来上がるまでには、かなりの話し合いを重ねました。その職人さんの前で毎回スケールをず~っと弾かされ、私の音やボーイングの特徴などを見分けられ、そこから私に適したふさわしい楽器を彼がイメージして楽器作りに投影されていました。しかし同じ年代でしかもかなりおしゃべりな彼。毎回彼の話に圧倒され、私はほとんど言葉を発さないままスケールだけ弾いて帰ると言う事が多かったので、本当に私の好みの楽器に仕上がるのか少し不安でした。
楽器となる木を選んだ事も印象的でした。様々な種類の木片の中から一番良さそうな音を奏でそうな木を見つけるのはあまりに難しく、どの木を選んでも音には影響しないという職人さんの言葉を信じ、木目が綺麗な物を選びました。その木に名前を書き、後はお任せです。
こんなに早く仕上がるとは予想していなかったので、もう直ぐできると言う事を聞いた時には信じられないような気持ちでした。そして受け取り当日、どんな物が出来ているのか期待と不安が入り混じる緊張でいっぱいでした。真新しいその楽器を目にし、第1音を出してみると、びっくりするほど弾きやすく私に合う楽器でした。彼の楽器もそれまでに3台くらい弾かせてもらい、知っていたのですが、そのどれらよりもやはり自分に似合ってると思い、一目惚れならぬ、一聞き惚れになったのです。これから弾きこんで音を作っていったら、益々魅力的な楽器となる事でしょう。
さて、この楽器の初お披露目ともなる小さなコンサートが8月8日に逗子の教会で開かれます。当初はこのコンサートにこの楽器が間に合うとも思えなかったので、そのような事になるとは思っていなかったのですが・・・。
東京から少し離れていますが、土曜日の午後なのでお気軽にいらして頂けましたら嬉しいです。コンサートの詳細は http://www.atelier-canon.jp/lisa_oshima/ をご参照下さい。
by lisa_oshima
| 2009-07-21 07:18
| エトセトラ