2010年 01月 30日
イドメネオ その後 |
公演の続いているイドメネオに加え、バレエの椿姫とドンカルロの練習が加わり、かなりきついスケジュールとなっています。
さて、いろいろ問題のあったイドメネオでしたが、私たちの中ではすっかり過去の事となっていますが、世間はそうではないようです。あの後ネットや新聞紙上でも相当話題となり、「オペラ座とアイムが決裂」みたいな記事を何度も目にしました。そこには必ずアイムのコメントが入るので、彼女の方から動きをかけたのかもしれません。女性の怖さとしたたかさを感じます。
その記事の中には、オペラ座は指揮者殺しというようなことも書いてあり、過去にこのように練習中にクビになった指揮者が羅列されていました。その中の二人、今回を含めて3人のクビ場面を私も体験したことになります。しかしここでクビになると二度とオペラ座には戻らないけれど、他で活躍するとか…。そんなことをはねのけ戻ってきたミンコフスキーの例もありますが…。
どの記事にも例としてあげられるハーディング。数年前のやはりモーツァルトで、練習中にあまりにもオケの人が彼の注文に反発し、断裂してしまったことが載っていました。このときは、私もずっと前からハーディングの登場を楽しみにしていたこともあり、同僚を疎ましく思ったものです。
このように、古典をやる時に必ず問題が起こると…。私は今までバロックや古典のエキスパートのもとで勉強をしたことがあまりないので、常にモーツァルトのスペシャリストと仕事をして色々教わりたいと思っているのですが、残念ながら一度も経験できないままでいます。
そしてこのようなことを起こすのはフランス人の特徴だとも…。ドイツ、イギリス、アメリカなどでは我慢してその仕事をこなし、次からは二度と呼ばないというシステムをとると…。確かに私もそこらへんの彼らの血は理解ができません。でもフランス革命から永遠に受け継がれた血が、きっとすぐに騒ぐのでしょう…。
そのようなことを騒いでいる紙上を横に、私たちは意外にも平和に弾いています。今は歌手の歌いぶりが面白くて、彼女が歌うたびにピットの中ではくすくす笑いとその真似が渦巻いています。こぶしのようななんとも言えないどすの利いた声なのです…。
さて、いろいろ問題のあったイドメネオでしたが、私たちの中ではすっかり過去の事となっていますが、世間はそうではないようです。あの後ネットや新聞紙上でも相当話題となり、「オペラ座とアイムが決裂」みたいな記事を何度も目にしました。そこには必ずアイムのコメントが入るので、彼女の方から動きをかけたのかもしれません。女性の怖さとしたたかさを感じます。
その記事の中には、オペラ座は指揮者殺しというようなことも書いてあり、過去にこのように練習中にクビになった指揮者が羅列されていました。その中の二人、今回を含めて3人のクビ場面を私も体験したことになります。しかしここでクビになると二度とオペラ座には戻らないけれど、他で活躍するとか…。そんなことをはねのけ戻ってきたミンコフスキーの例もありますが…。
どの記事にも例としてあげられるハーディング。数年前のやはりモーツァルトで、練習中にあまりにもオケの人が彼の注文に反発し、断裂してしまったことが載っていました。このときは、私もずっと前からハーディングの登場を楽しみにしていたこともあり、同僚を疎ましく思ったものです。
このように、古典をやる時に必ず問題が起こると…。私は今までバロックや古典のエキスパートのもとで勉強をしたことがあまりないので、常にモーツァルトのスペシャリストと仕事をして色々教わりたいと思っているのですが、残念ながら一度も経験できないままでいます。
そしてこのようなことを起こすのはフランス人の特徴だとも…。ドイツ、イギリス、アメリカなどでは我慢してその仕事をこなし、次からは二度と呼ばないというシステムをとると…。確かに私もそこらへんの彼らの血は理解ができません。でもフランス革命から永遠に受け継がれた血が、きっとすぐに騒ぐのでしょう…。
そのようなことを騒いでいる紙上を横に、私たちは意外にも平和に弾いています。今は歌手の歌いぶりが面白くて、彼女が歌うたびにピットの中ではくすくす笑いとその真似が渦巻いています。こぶしのようななんとも言えないどすの利いた声なのです…。
by lisa_oshima
| 2010-01-30 18:00
| パリ・オペラ座