2010年 03月 30日
シッダールタの舞台 |
バレエのシッダールタを半分の公演しか弾いていないために、今1週間のバカンス中です。普通は全ての公演日を弾かなくてはいけないので、自分が弾いている公演は絶対に観賞する事ができませんが、今回は運良く舞台を客席から見ることができました。
私が見たのは土曜日で、日本へ行ったバレエ団が帰った後の最初の公演。客席には日本へ行っていたために舞台を見ていなかったからか、マリー・アニエス・ジローなど多くのダンサーがいました。私もどのような舞台なのか興味津々。
舞台の床にはタールのようなものが塗ってあるのか黒々と光り、それが鏡のような役割を果たして反射してキラキラしたりと舞台に広がりを持たせ、不思議な世界へ導いていました。
何よりも美しかったのは女性の衣装。白く軽いシルクオーガンジーのような素敵な衣装は、天女を思わせ、空気のような軽さでした。家に帰って、この素材が日本製であるということを知った時の嬉しさと言ったら…。(http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021401000240.html)
そして何よりもこの音楽が客席ではどのように聞こえるのかに興味がありました。ピットの中ではただのカオスにしか聞こえないのに、客席に行くとまとまりがあり、その力量にも身贔屓ながらも感心してしまいました。ただ、毎回筋肉痛になる何ページも続く弦楽器のトレモロが客席では何も聞こえずに、思わず弦は休みなのかなとピットを確認してしまうように、努力が何も報われていないのだということを発見したり…。
うるさいなと思っていたたまに出てくるエレキギターは、主役のニコラが登場するテーマだということを初めて知ったり…。楽しめました。
ただ今オケ内で大問題になっているパーカッションの大音量については、2階の後ろの方の席にも関わらずそのうるささに閉口してしまいました。さすがにお腹をえぐられるような、ずんとした衝撃は客席では感じませんが、耳にはうるさい。
実はこの騒音が原因で4人ものヴァイオリニストが耳に支障をきたし、ずっと休んでいます。ひどい人は平衡感覚を失いまっすぐにも歩けないほど。そしてすべての人が頭がくるくると回り、耳鳴りがするそうです。
またバレエの方もかなり問題がある模様。揺れる装置の狭い部分で踊ったり、天井から吊り下がっているピアノ線によじ登るサーカス並のアクロバットをしたり…。バレリーナも相当に振付に不満があり、文句を言っているそうです。こんな問題だらけの公演は早くやめてしまいたいというのが、皆の本音のような気がします。
オーレリー、ニコラ、そして指揮者のMalkki
私が見たのは土曜日で、日本へ行ったバレエ団が帰った後の最初の公演。客席には日本へ行っていたために舞台を見ていなかったからか、マリー・アニエス・ジローなど多くのダンサーがいました。私もどのような舞台なのか興味津々。
舞台の床にはタールのようなものが塗ってあるのか黒々と光り、それが鏡のような役割を果たして反射してキラキラしたりと舞台に広がりを持たせ、不思議な世界へ導いていました。
何よりも美しかったのは女性の衣装。白く軽いシルクオーガンジーのような素敵な衣装は、天女を思わせ、空気のような軽さでした。家に帰って、この素材が日本製であるということを知った時の嬉しさと言ったら…。(http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021401000240.html)
そして何よりもこの音楽が客席ではどのように聞こえるのかに興味がありました。ピットの中ではただのカオスにしか聞こえないのに、客席に行くとまとまりがあり、その力量にも身贔屓ながらも感心してしまいました。ただ、毎回筋肉痛になる何ページも続く弦楽器のトレモロが客席では何も聞こえずに、思わず弦は休みなのかなとピットを確認してしまうように、努力が何も報われていないのだということを発見したり…。
うるさいなと思っていたたまに出てくるエレキギターは、主役のニコラが登場するテーマだということを初めて知ったり…。楽しめました。
ただ今オケ内で大問題になっているパーカッションの大音量については、2階の後ろの方の席にも関わらずそのうるささに閉口してしまいました。さすがにお腹をえぐられるような、ずんとした衝撃は客席では感じませんが、耳にはうるさい。
実はこの騒音が原因で4人ものヴァイオリニストが耳に支障をきたし、ずっと休んでいます。ひどい人は平衡感覚を失いまっすぐにも歩けないほど。そしてすべての人が頭がくるくると回り、耳鳴りがするそうです。
またバレエの方もかなり問題がある模様。揺れる装置の狭い部分で踊ったり、天井から吊り下がっているピアノ線によじ登るサーカス並のアクロバットをしたり…。バレリーナも相当に振付に不満があり、文句を言っているそうです。こんな問題だらけの公演は早くやめてしまいたいというのが、皆の本音のような気がします。
オーレリー、ニコラ、そして指揮者のMalkki
by lisa_oshima
| 2010-03-30 03:29
| パリ・オペラ座