2010年 10月 30日
舞台度胸 |
木曜日はまたまたストライキでバレエ公演が中止となりました。バスティーユのオペラ「フィガロの結婚」の方は、コンサート形式となったようですが、バレエでは舞台関係者がいないと公演は難しく、ぎりぎりまで色々な方向での開演を目指していたようでしたが、結局は中止。しかし私達にとっては良い休暇となりました。休みもなく週6日も本番が続くと本当に疲労困憊なのです。体はボロボロに疲れ、家の中で何かを取りに行くことすら億劫になるし、頭も完全に思考が停止してしまいます。
オフィスワークに比べれば1日の仕事をする時間は短いので、「楽でいいね~」なんて言われることもありますが、弾いている間は常に心臓より高い位置に両腕を上げているのです。その為心臓にかかる負担はかなり高いらしく、ヴァイオリニストは寿命が短いとか、年を取ると弾けなくなるとか言われています。考えてみれば1日の3分の1は腕を上げている計算になるし、という事は人生の3分の1手を上げて過ごしているのだと思うと、妙な気分になります。
さて、ストの1日があったために私はかなりリフレッシュでき、昨日のパキータは今までで一番楽しかった!主役はカール・パケットとミリアム・ウルド・ブラーム。二人とも金髪青い目で、アニメから抜け出したような王子様とお姫様キャラです。基本的にわたしは金髪の人には全く興味がなく憧れもないのですが、ミリアムは本当に可愛く昔からファンでした。妖精のように軽やかで、エレガントで首は折れてしまいそうなほど細く長く、チュチュが良く似合います。
踊り終わって挨拶する姿を見る度に「かわいいな~」とおじさんの様な眼つきになってしまいます。
バレエ公演の場合、公演の終盤になると若手が主役として登場する事が多くなります。しかしオケとのリハーサルは限られた回数しかないために、いつでも先に踊るベテランとのリハーサルが中心のため、若手はオケとの合わせなしにぶっつけでの本番になります。勿論ピアノとは十分にリハーサルを重ねているし、舞台でも踊っているはずだし、指揮者とは打ち合わせをするのでテンポも完ぺきにつけてもらえているはずですが、あの舞台度胸には本当に感心させられます。あれだけの観衆を前に、自分が主役でぶっつけでオケと踊るなんて…。かわいい顔をしてみんなすごいな…とまたおじさんの様になってしまうのでした。
オフィスワークに比べれば1日の仕事をする時間は短いので、「楽でいいね~」なんて言われることもありますが、弾いている間は常に心臓より高い位置に両腕を上げているのです。その為心臓にかかる負担はかなり高いらしく、ヴァイオリニストは寿命が短いとか、年を取ると弾けなくなるとか言われています。考えてみれば1日の3分の1は腕を上げている計算になるし、という事は人生の3分の1手を上げて過ごしているのだと思うと、妙な気分になります。
さて、ストの1日があったために私はかなりリフレッシュでき、昨日のパキータは今までで一番楽しかった!主役はカール・パケットとミリアム・ウルド・ブラーム。二人とも金髪青い目で、アニメから抜け出したような王子様とお姫様キャラです。基本的にわたしは金髪の人には全く興味がなく憧れもないのですが、ミリアムは本当に可愛く昔からファンでした。妖精のように軽やかで、エレガントで首は折れてしまいそうなほど細く長く、チュチュが良く似合います。
踊り終わって挨拶する姿を見る度に「かわいいな~」とおじさんの様な眼つきになってしまいます。
バレエ公演の場合、公演の終盤になると若手が主役として登場する事が多くなります。しかしオケとのリハーサルは限られた回数しかないために、いつでも先に踊るベテランとのリハーサルが中心のため、若手はオケとの合わせなしにぶっつけでの本番になります。勿論ピアノとは十分にリハーサルを重ねているし、舞台でも踊っているはずだし、指揮者とは打ち合わせをするのでテンポも完ぺきにつけてもらえているはずですが、あの舞台度胸には本当に感心させられます。あれだけの観衆を前に、自分が主役でぶっつけでオケと踊るなんて…。かわいい顔をしてみんなすごいな…とまたおじさんの様になってしまうのでした。
by lisa_oshima
| 2010-10-30 16:28
| パリ・オペラ座