2011年 01月 26日
カリギュラ |
「マダムバタフライ」の公演をしている一方、バレエ「カリギュラ」の練習が大詰めで来週幕を開けます。この「カリギュラ」は、ヴィヴァルディの「四季」の音楽をもとに、オペラ座のエトワール、ニコラ・ル・リッシュが振付をした作品です。ニコラにとって初めてとなる彼の大きな作品はかなり好評らしく、2005年の初演以降今回が3回目でビデオ撮影まで予定されています。
「四季」なので、オーケストラは小編成の弦楽オーケストラとチェンバロ。いつもとは大違いのたった15人での演奏となります。ピットが広く感じること…。基本的には立って演奏するのですが、弾かない場面も結構ある為にコントラバス用の高い椅子がそれぞれ用意されています。しかし足の短い私は一度座ってしまうと立ち上がるのに結構時間がかかるので、気をつけなければなりません。
そして指揮者がいないこの演目は、コンサートマスターが弾き振りします。しかしそれが本当に大変そうで、普通の弾き振りの何倍もの労力を使いそうです。まずバレエダンサーに合わせたテンポでないといけないため、自分のテンポでは弾けないし、動きに合わせるために常に舞台にも気を配り、自分が弾かない時はオケの方を向いて指揮し、ソロの個所に来るとくるっと客席を振り返りそちらを向いて演奏。また曲の間には録音音楽が使われるために、それとの関連をモニターでチェック。見ているだけで疲れそうな仕事です。
いつも大編成、大音量の中で演奏しているので、この様な作品の演奏はとても新鮮で楽しいものです。
今回はニコラが踊らないために、残念と思っていましたが、練習の間ずっと客席から指導し、オケとのコンビネーションの確認のためにしょっちゅうピットの方に来てくれるので、それはそれは楽しい練習時間です。
初めての舞台合わせの時も、ピットにはまだ2,3人の人しかいなかったのですが、ニコラがリュックを背負って客席に入ってきて、ニコニコしながら嬉しそうにピットに近づいてきて私達に笑顔でボンジュールと言ってくれたのです。その姿は楽しいことを始める前の子供のようでした。そして練習中もつんとすました感じのバレエ指導者が多いのに、彼は指揮者に注文する時も必ず相手の目の高さに合わせ、しゃがんで話します。練習が終わる時もみんなに笑顔でありがとうと言ってくれるし、本当に感じの良いいい人です。益々ファンになってしまいました。
「四季」なので、オーケストラは小編成の弦楽オーケストラとチェンバロ。いつもとは大違いのたった15人での演奏となります。ピットが広く感じること…。基本的には立って演奏するのですが、弾かない場面も結構ある為にコントラバス用の高い椅子がそれぞれ用意されています。しかし足の短い私は一度座ってしまうと立ち上がるのに結構時間がかかるので、気をつけなければなりません。
そして指揮者がいないこの演目は、コンサートマスターが弾き振りします。しかしそれが本当に大変そうで、普通の弾き振りの何倍もの労力を使いそうです。まずバレエダンサーに合わせたテンポでないといけないため、自分のテンポでは弾けないし、動きに合わせるために常に舞台にも気を配り、自分が弾かない時はオケの方を向いて指揮し、ソロの個所に来るとくるっと客席を振り返りそちらを向いて演奏。また曲の間には録音音楽が使われるために、それとの関連をモニターでチェック。見ているだけで疲れそうな仕事です。
いつも大編成、大音量の中で演奏しているので、この様な作品の演奏はとても新鮮で楽しいものです。
今回はニコラが踊らないために、残念と思っていましたが、練習の間ずっと客席から指導し、オケとのコンビネーションの確認のためにしょっちゅうピットの方に来てくれるので、それはそれは楽しい練習時間です。
初めての舞台合わせの時も、ピットにはまだ2,3人の人しかいなかったのですが、ニコラがリュックを背負って客席に入ってきて、ニコニコしながら嬉しそうにピットに近づいてきて私達に笑顔でボンジュールと言ってくれたのです。その姿は楽しいことを始める前の子供のようでした。そして練習中もつんとすました感じのバレエ指導者が多いのに、彼は指揮者に注文する時も必ず相手の目の高さに合わせ、しゃがんで話します。練習が終わる時もみんなに笑顔でありがとうと言ってくれるし、本当に感じの良いいい人です。益々ファンになってしまいました。
by lisa_oshima
| 2011-01-26 21:34
| パリ・オペラ座