2011年 12月 04日
シンデレラ at バスティーユ |
バレエ「シンデレラ」の公演が続いています。
他のバレエ曲とは違い、プロコフィエフが作曲したこの曲は特に難しく、何度弾いても本番前に真剣に見直し練習をしなければ悲惨な結果になってしまいます。何せ音の跳躍が多く、一か八かの勝負の様な所が多々あるからです。しかしプロコフィエフは場面描写の本当に天才だなと感じさせるほど、音楽と場面(踊り)がぴったりと合っていて、舞台が見えずとも想像できる音楽です。
とは言え、今回の公演で残念なのが、舞台がほとんど見えないこと。すでに4回位はシンデレラを弾いている筈ですが、毎回ガルニエでの公演でした。しかし今回はなぜかバスティーユ。他の演目との都合でこうなってしまったのでしょうが、同じ演目で比べてみると、こうもバスティーユの舞台と言うのは広くて、またピットは地下深くもぐっているのだと言う事が良くわかります。
ガルニエではかなり舞台が良く見え、目でも楽しめたのですが、バスティーユでは頭を上げても何も見えず疲れるだけなので、毎回指揮者と楽譜だけを見つめています。
また、3幕でシンデレラの継母がガラスの靴を履こうとする場面など、会場が笑いの渦で包まれるようなところでも、いまいち受けが悪く、笑う人もほとんどいません。それはきっと今まで継母のはまり役であるマルティネスが踊っていないせいもあるかもしれませんが、会場が大きすぎてコメディに向かないのではないでしょうか?
例えば白鳥の湖の様なフォーマションの美しさを見る様な演目であれば、大きい会場の利点を存分に発揮できますが、シンデレラのような細かい表情を見せる演目は難しそうです。
今回の指揮者はかなりスローテンポな人で、速い曲でもいまいちブレーキが利きすぎて発散できません。ダンサーにとってはどうなのか、皆目見当もつきませんが…。
大みそかまで続くこの公演ですが、私は明日の公演で一時休止。クリスマス後から再開です。
他のバレエ曲とは違い、プロコフィエフが作曲したこの曲は特に難しく、何度弾いても本番前に真剣に見直し練習をしなければ悲惨な結果になってしまいます。何せ音の跳躍が多く、一か八かの勝負の様な所が多々あるからです。しかしプロコフィエフは場面描写の本当に天才だなと感じさせるほど、音楽と場面(踊り)がぴったりと合っていて、舞台が見えずとも想像できる音楽です。
とは言え、今回の公演で残念なのが、舞台がほとんど見えないこと。すでに4回位はシンデレラを弾いている筈ですが、毎回ガルニエでの公演でした。しかし今回はなぜかバスティーユ。他の演目との都合でこうなってしまったのでしょうが、同じ演目で比べてみると、こうもバスティーユの舞台と言うのは広くて、またピットは地下深くもぐっているのだと言う事が良くわかります。
ガルニエではかなり舞台が良く見え、目でも楽しめたのですが、バスティーユでは頭を上げても何も見えず疲れるだけなので、毎回指揮者と楽譜だけを見つめています。
また、3幕でシンデレラの継母がガラスの靴を履こうとする場面など、会場が笑いの渦で包まれるようなところでも、いまいち受けが悪く、笑う人もほとんどいません。それはきっと今まで継母のはまり役であるマルティネスが踊っていないせいもあるかもしれませんが、会場が大きすぎてコメディに向かないのではないでしょうか?
例えば白鳥の湖の様なフォーマションの美しさを見る様な演目であれば、大きい会場の利点を存分に発揮できますが、シンデレラのような細かい表情を見せる演目は難しそうです。
今回の指揮者はかなりスローテンポな人で、速い曲でもいまいちブレーキが利きすぎて発散できません。ダンサーにとってはどうなのか、皆目見当もつきませんが…。
大みそかまで続くこの公演ですが、私は明日の公演で一時休止。クリスマス後から再開です。
by lisa_Oshima
| 2011-12-04 05:56
| パリ・オペラ座