2012年 01月 16日
マノン |
10回もあるマノンの公演、うんざりなりそうだった所へ朗報が…。オーケストラの音がうるさいので編成を少なくするという事が決まり、順番で何回か弾かなくて良いことになりました。
そのお陰でドレスリハーサルも客席から堪能。思わぬプレゼントに嬉しくなってしまいました。
クラシカルなドレスとパンクの衣装が混在する不思議な設定な上に、ローラスケートを履いたドレス姿のご婦人達が教会の中を走り回ったりと、全く意味のわからない舞台ですが、音楽的にも同じことの繰り返しで退屈になりがちなこの演目を、細部に至るまで笑いを取って工夫を凝らし、飽きさせない努力をしている演出のように思えます。途中で出てくるファッションショーの場面では、実際にも雑誌などで活躍している本物のモデル(男女とも)が出てくるために、目の保養にもなります。
所が客席の反応はいまいち。かなりのブーが演出に対して出ていました。
それなのに、歌手に対してはなぜこんなにも寛容なのでしょう??
練習からずっと調子の悪い主役二人は、本番になってからも全くよくならず、ナタリーに至っては本当にひどい出来です。彼女の声域からすると相当に低くて、レパートリーから大きく外れてそうなこの曲。歌っていてもまるでピンとこない上に、ひどいかすれ声。昨日はかすれて声が出なくなり、空白の時間があったほど。オケのメンバーはしらけまくりで、怒りの声が上がっています。
勿論のどの手術を何度もし、調子が悪いのは誰もが知っています。しかしこれだけ無茶なスケジュールをこなし休養もとらなければ、自分の首を絞める結果となってしまうのでは…。なんだか役のマノンよりも実際のナタリーの方が哀れな気がしてきました。
テノールの方は響いた綺麗な声とは程遠く、何か首を絞められているような詰まった声。このオペラの中で最もきれいなサンシュルピスでのアリアも、何かせかせかして余裕がなく、感動も何もないまま通り過ぎてしまっています。
それなのに、二人のファンはそこで歌ってくれるだけでありがたいのか、ブラボーの嵐。何か割り切れない気持ちになってしまいます。
そのお陰でドレスリハーサルも客席から堪能。思わぬプレゼントに嬉しくなってしまいました。
クラシカルなドレスとパンクの衣装が混在する不思議な設定な上に、ローラスケートを履いたドレス姿のご婦人達が教会の中を走り回ったりと、全く意味のわからない舞台ですが、音楽的にも同じことの繰り返しで退屈になりがちなこの演目を、細部に至るまで笑いを取って工夫を凝らし、飽きさせない努力をしている演出のように思えます。途中で出てくるファッションショーの場面では、実際にも雑誌などで活躍している本物のモデル(男女とも)が出てくるために、目の保養にもなります。
所が客席の反応はいまいち。かなりのブーが演出に対して出ていました。
それなのに、歌手に対してはなぜこんなにも寛容なのでしょう??
練習からずっと調子の悪い主役二人は、本番になってからも全くよくならず、ナタリーに至っては本当にひどい出来です。彼女の声域からすると相当に低くて、レパートリーから大きく外れてそうなこの曲。歌っていてもまるでピンとこない上に、ひどいかすれ声。昨日はかすれて声が出なくなり、空白の時間があったほど。オケのメンバーはしらけまくりで、怒りの声が上がっています。
勿論のどの手術を何度もし、調子が悪いのは誰もが知っています。しかしこれだけ無茶なスケジュールをこなし休養もとらなければ、自分の首を絞める結果となってしまうのでは…。なんだか役のマノンよりも実際のナタリーの方が哀れな気がしてきました。
テノールの方は響いた綺麗な声とは程遠く、何か首を絞められているような詰まった声。このオペラの中で最もきれいなサンシュルピスでのアリアも、何かせかせかして余裕がなく、感動も何もないまま通り過ぎてしまっています。
それなのに、二人のファンはそこで歌ってくれるだけでありがたいのか、ブラボーの嵐。何か割り切れない気持ちになってしまいます。
by lisa_Oshima
| 2012-01-16 01:04
| パリ・オペラ座