2012年 06月 15日
アラベラ |
昨日初日の幕を開けたリヒャルト・シュトラウスのオペラ「アラベラ」。
シュトラウスのオペラで一番難しいと噂で聞いていたし、実際、昔オーディションで1ページだけ弾いた時もあまりの臨時記号の多さ、弾きにくさ、速さに泣きたくなりましたが、今回はそれを70ページも弾かなければなりません。しかも風邪をこじらせほとんどのリハーサルに出ることが出来なかった為に、先日のドレスリハーサルが私にとって初めて弾く2,3幕となってしまったのです。
1幕はまだしも2,3幕の難しさといったら・・・。
いくら一人で家で練習しても、実際にオケの中で弾くとめまぐるしく変わるテンポや強弱についていけず、一人では弾けたはずのパッセージが全く弾けなかったり・・・。
とは言えすべての練習に参加していたはずの周りの人達も一同に余裕がなく、ただただ曲の難しさに振り回されているだけ。オーケストラ全体でもこの曲を弾いた事がある人がほとんどいない為に、必死に音を追うだけ。指揮者のジョルダンですら、オケと舞台を合わせるので精一杯といった様子で、音楽的要求はまるでないばかりか、楽譜に書いてあることも忠実にできない状態。
ピットの中はこんなにグチャグチャでも、舞台上の歌手陣はフレミングを始め素晴らしい人ばかり。歌声を聞く余裕はまるで無いなりにも、美しさは伝わってきます。しかしそのフレミングといってもバスティーユが広すぎるためか、以前ガルニエで行なったカプリチオの時のような圧倒的な歌唱からは何か違うような気がします。
自分があまりに弾けないから全てが悪く聴こえるだけなのか・・・。実際に客席で聞けばそれなりにまとまって聞こえているのでしょうか・・・。
でも数年前にシャンゼリゼ劇場で聴いた、ドホナーニ指揮のフィルハーモニア管での集中力に溢れ、生気がみなぎり、コロコロと場面転換していったあの素晴らしい「アラベラ」が耳を離れない私は、この現状との違いに激しく落ち込んでしまうのです。
この公演が終わるまでには余裕を持って細部を楽しめるまでになりたいのですが・・・。
シュトラウスのオペラで一番難しいと噂で聞いていたし、実際、昔オーディションで1ページだけ弾いた時もあまりの臨時記号の多さ、弾きにくさ、速さに泣きたくなりましたが、今回はそれを70ページも弾かなければなりません。しかも風邪をこじらせほとんどのリハーサルに出ることが出来なかった為に、先日のドレスリハーサルが私にとって初めて弾く2,3幕となってしまったのです。
1幕はまだしも2,3幕の難しさといったら・・・。
いくら一人で家で練習しても、実際にオケの中で弾くとめまぐるしく変わるテンポや強弱についていけず、一人では弾けたはずのパッセージが全く弾けなかったり・・・。
とは言えすべての練習に参加していたはずの周りの人達も一同に余裕がなく、ただただ曲の難しさに振り回されているだけ。オーケストラ全体でもこの曲を弾いた事がある人がほとんどいない為に、必死に音を追うだけ。指揮者のジョルダンですら、オケと舞台を合わせるので精一杯といった様子で、音楽的要求はまるでないばかりか、楽譜に書いてあることも忠実にできない状態。
ピットの中はこんなにグチャグチャでも、舞台上の歌手陣はフレミングを始め素晴らしい人ばかり。歌声を聞く余裕はまるで無いなりにも、美しさは伝わってきます。しかしそのフレミングといってもバスティーユが広すぎるためか、以前ガルニエで行なったカプリチオの時のような圧倒的な歌唱からは何か違うような気がします。
自分があまりに弾けないから全てが悪く聴こえるだけなのか・・・。実際に客席で聞けばそれなりにまとまって聞こえているのでしょうか・・・。
でも数年前にシャンゼリゼ劇場で聴いた、ドホナーニ指揮のフィルハーモニア管での集中力に溢れ、生気がみなぎり、コロコロと場面転換していったあの素晴らしい「アラベラ」が耳を離れない私は、この現状との違いに激しく落ち込んでしまうのです。
この公演が終わるまでには余裕を持って細部を楽しめるまでになりたいのですが・・・。
by lisa_Oshima
| 2012-06-15 18:55
| パリ・オペラ座