2008年 07月 01日
ビシュコフのトリスタン |
ビシュコフ指揮による、トリスタンの練習が始まりました。
ドナルドダックのような特徴的な唇で、写真だとちょっと怖そうな感じのビシュコフ氏ですが、実際はいつもニコニコ、ものすごく優しく良い方でした。
このトリスタンは、数年前サロネンの指揮で初演しました。ものすごく難しく、しかもほとんどの人が弾いたことがなかったので、初めの練習は惨憺たる物でした。サロネンも絶句したような顔をしながらも、決してあきらめたり切れたりせず、根気強く細かく練習し、本番までには違うオケのようになっていました。
本番ではものすごい集中力の中、スマートで洗練され、かつ情熱的な素晴らしい演奏でした。
この演奏はオケの人たちの心にも強く残り、何かというと必ず話題になるほどでした。
その翌年ゲルギーエフ指揮で同じトリスタンを演奏した際は、あまりの完成度の違いにがっかりしたものです。
そして今回のビシュコフ。かなり遅めのテンポで始まり、丁寧で内面的な音楽作りでした。
しかしサロネンの音楽が深く染み付いて頭にも耳にも残っている私たちは、そのテンポや歌いまわしと違うと戸惑ってしまう場面が多々見られました。
ところが、弾いていくにつれて、ビシュコフの音楽になっていき違う良さが見えてくるようになりました。
まだまだ続くこのリハーサル。日本へ行くときまでにはさらにビシュコフの音楽が染み付いていることでしょう。
ドナルドダックのような特徴的な唇で、写真だとちょっと怖そうな感じのビシュコフ氏ですが、実際はいつもニコニコ、ものすごく優しく良い方でした。
このトリスタンは、数年前サロネンの指揮で初演しました。ものすごく難しく、しかもほとんどの人が弾いたことがなかったので、初めの練習は惨憺たる物でした。サロネンも絶句したような顔をしながらも、決してあきらめたり切れたりせず、根気強く細かく練習し、本番までには違うオケのようになっていました。
本番ではものすごい集中力の中、スマートで洗練され、かつ情熱的な素晴らしい演奏でした。
この演奏はオケの人たちの心にも強く残り、何かというと必ず話題になるほどでした。
その翌年ゲルギーエフ指揮で同じトリスタンを演奏した際は、あまりの完成度の違いにがっかりしたものです。
そして今回のビシュコフ。かなり遅めのテンポで始まり、丁寧で内面的な音楽作りでした。
しかしサロネンの音楽が深く染み付いて頭にも耳にも残っている私たちは、そのテンポや歌いまわしと違うと戸惑ってしまう場面が多々見られました。
ところが、弾いていくにつれて、ビシュコフの音楽になっていき違う良さが見えてくるようになりました。
まだまだ続くこのリハーサル。日本へ行くときまでにはさらにビシュコフの音楽が染み付いていることでしょう。
by lisa_Oshima
| 2008-07-01 06:13
| パリ・オペラ座