2009年 06月 16日
イタリア旅行 |

実は旅行に行く日に、急にインターネットも電話も使えなくなり、パニックになりましたが「48時間待ってください」と言うプロバイダーの言葉を信じ、旅行へ。しかし帰ってきても状態は同じ。やっとのことでテクニシャンの方が来てくれたものの、原因はフランステレコムの回線が何故か切断されているとのことで、またもや「48時間待ってください」と・・・。何故48時間と言う時間が頻繁に使われるのか理解不能ですが、今度こそは治って使えるようになって欲しいです・・・。2月にも旅行に行く直前にネットがおかしくなり、それ以降無線が使えなくなってしまいました。そして今回もまた。旅行へは行かず、ずっと働けと言うことなのでしょうか??
さて、イタリアのほうは1週間でヴェニス、パドヴァ、アッシジ、そしてローマを周りました。最近カエサルを初めとしたローマ時代の本を読み、その遺跡を訪ねて歩きたいなと思ったのがきっかけです。そしてアッシジは大好きなジョットの絵を見たいと同時に、父の洗礼名であるアッシジのフランチェスコの故郷を知りたく。ヴェニスは乗り換えのために駅には行ったことがあるものの、実際に街を見るのは初めてでした。そしてパドヴァは実は3回目。スクロヴェンニ礼拝堂のジョットの絵がとにかく素晴らしく、今回もアッシジの絵と比べるのも面白いと、途中下車し立ち寄りました。
ヴェニスとローマはどこへいても人、人、人。とにかく観光客が多く、人と暑さで疲れ、見学する気力がうせるのでした。ヴェニスの運河や素敵な小道はロマンティックだし、ローマの巨大な遺跡の数々には圧倒されましたが、私にとって本当に心を打たれるものと言うのは、風景や巨大な建造物ではなく、その人自身の全てをかけて取り組む作品です。
今回自分の中でのメインはローマのシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの絵でしたが、あまりの人で込み合った海水浴場のような状態だったので静かに鑑賞すると言うのは不可能でした。しかしそれを抜きにしても、もっときらびやかなものを想像していたせいか、少しばかりがっかりしたと言うのが本当のところです。アッシジのジョットの絵もいまひとつ。しかし3回目とはいえその都度圧倒されるのがスクロヴェンニのジョットの絵です。まばゆいばかりの綺麗な青と、人物の崇高さ、とにかく色の綺麗さに心が洗われます。
ここのジョットの絵と言うのは実はピアニストのアンドラーシュ・シフの奥様、塩川悠子さんに昔、強く薦められていったのがきっかけです。絵の話しをしているときに、私がロンドンのナショナルギャラリーのダ・ヴィンチのカールトンが一番好きだと言うと、それも彼らは好きで良く見に行くけれど、それよりもパドヴァのジョットが素晴らしいから是非見なさいと。その言葉通り、今では私の中でもっとも好きな絵となっています。
さて、1週間の旅行も終わり、夜の便でパリに戻るためにのんびりと電車に乗って空港へ向かい、ふとチケットを見ると、なんと間違った空港へ行ってしまいました。余裕は持っていたものの、時間もないし、もう一つの空港へ行く手段は街に戻るしかないと言われ・・・。考える間もなく、タクシーで急ぎ正しい空港へ向かいました。このような時に楽語は威力を発揮し、モルト プレスト プリーズ!で勢いよく車を発進させてくれました。お陰で時間にも十分に間に合い、無事にパリに戻ることが出来ました。

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by lisa_Oshima
| 2009-06-16 02:37
| エトセトラ